忘れられない司書さん「その2」
「たった一人の司書でもあれだけの仕事がやれたのに……」
こう思っている自分は、もしかしたら危険な考えかもしれない。Kさんは有能な司書だった。
しかし、たった一人の司書が、自分の好みを優先する選書をしたらどうなるのだろうか?司書だれしもが好きな分野、好きな趣味がある。例えば犬・ネコが好きな司書が自分の好みが出てしまって、それが選書の基準になったらどうなるのだろうか。利用者さんへも好みが出て、あの人には優しくし、この人に対してはつっけんどんにする。こうなったらどうなるのだろうか。
そう考えると、やはり、図書館には複数の司書が、できれば3人以上在籍していることが望ましい。それぞれ得意な分野を担当し、得意な選定をし、複数で選書決定をすることが大事であろう。利用者対応も同じで、様々な目で利用者を知りつくしていくことがサービスとなる。
さらに重要なのは、司書の仕事を守り育てる上役の立ち位置である。選定が偏っていると思われたらきちんと指摘する。利用者対応に問題があると思われたら指導する。プライバシー保護が弱かったら具体的に指導する。そういう人が図書館には必要である。
この会のホームページ記事やつどいの講演者の話を聞くと、大津市立図書館の管理職は司書資格がないという。教育長さんの答弁では「経営能力、マネージメント能力がある方を配置しているから問題ない」とのことのようだ。
行政マンとしての経営能力、マネージメント能力は確かに培われた経験から持ち合わせていらっしゃるであろう。が、ここ図書館の職場の経営能力・マネージメント能力は司書の活動を上回るぐらいの見識と実績が要求されると思う。
有能なKさんの後ろには、縁の下の力持ち的な存在が多くいた。図書室の表舞台には出ないけど、統計処理をしたり、廃棄処理をしたり、時にはKさんに叱咤激励もした。つまり、 図書室の経営、マネージメントを支える校務分掌部の教師たちであった。その部の教師達をやる気にさせたのもKさんの熱心さに他ならなかった。
忘れられない司書さんの取り組みで見逃すことができないこんなこともあった。
入学したすぐに、図書室のオリエンテーション学習を計画した。どんな高校生活を送ろうか、どんな部活に入ろうかと希望を持つ多感な生徒達にその思いに応じての話は、生徒達に図書室の本をめくらせた。本との距離を入学時に縮めることができた。
Kさんの居場所とする図書室は掃除が徹底していた。本の上に乗っている埃などなくて、そこまでやるのかと周囲が思うほどの清掃ぶりだった。その部屋で多くの生徒達が行き来し、部屋の一角で静かに読書する姿を見てほほえむKさんの姿は今でも脳裏に浮かぶ。
こう思っている自分は、もしかしたら危険な考えかもしれない。Kさんは有能な司書だった。
しかし、たった一人の司書が、自分の好みを優先する選書をしたらどうなるのだろうか?司書だれしもが好きな分野、好きな趣味がある。例えば犬・ネコが好きな司書が自分の好みが出てしまって、それが選書の基準になったらどうなるのだろうか。利用者さんへも好みが出て、あの人には優しくし、この人に対してはつっけんどんにする。こうなったらどうなるのだろうか。
そう考えると、やはり、図書館には複数の司書が、できれば3人以上在籍していることが望ましい。それぞれ得意な分野を担当し、得意な選定をし、複数で選書決定をすることが大事であろう。利用者対応も同じで、様々な目で利用者を知りつくしていくことがサービスとなる。
さらに重要なのは、司書の仕事を守り育てる上役の立ち位置である。選定が偏っていると思われたらきちんと指摘する。利用者対応に問題があると思われたら指導する。プライバシー保護が弱かったら具体的に指導する。そういう人が図書館には必要である。
この会のホームページ記事やつどいの講演者の話を聞くと、大津市立図書館の管理職は司書資格がないという。教育長さんの答弁では「経営能力、マネージメント能力がある方を配置しているから問題ない」とのことのようだ。
行政マンとしての経営能力、マネージメント能力は確かに培われた経験から持ち合わせていらっしゃるであろう。が、ここ図書館の職場の経営能力・マネージメント能力は司書の活動を上回るぐらいの見識と実績が要求されると思う。
有能なKさんの後ろには、縁の下の力持ち的な存在が多くいた。図書室の表舞台には出ないけど、統計処理をしたり、廃棄処理をしたり、時にはKさんに叱咤激励もした。つまり、 図書室の経営、マネージメントを支える校務分掌部の教師たちであった。その部の教師達をやる気にさせたのもKさんの熱心さに他ならなかった。
忘れられない司書さんの取り組みで見逃すことができないこんなこともあった。
入学したすぐに、図書室のオリエンテーション学習を計画した。どんな高校生活を送ろうか、どんな部活に入ろうかと希望を持つ多感な生徒達にその思いに応じての話は、生徒達に図書室の本をめくらせた。本との距離を入学時に縮めることができた。
Kさんの居場所とする図書室は掃除が徹底していた。本の上に乗っている埃などなくて、そこまでやるのかと周囲が思うほどの清掃ぶりだった。その部屋で多くの生徒達が行き来し、部屋の一角で静かに読書する姿を見てほほえむKさんの姿は今でも脳裏に浮かぶ。