図書館みてある記(1)
所属している文庫や連絡会のメンバーと一緒に、あるいは一人で、いろんな図書館を見学してきました。その一部をご紹介したいと思います。
まず、なんといっても八日市図書館。滋賀の図書館作りの先駆けとなった図書館です。その後、つぎつぎと新しい魅力的な図書館ができてきましたが、やっぱり八日市図書館がいいと思う理由があります。
ここは住民とともにある本来の図書館の姿が色濃くあるからです。そして、初代館長の西田博志さんの思いや願いが引き継がれた心のホッとする図書館です。
近江鉄道八日市駅から徒歩10分。大きなクスノキに迎えられて玄関を入ると、大きなぬいぐるみのココゴリラがエプロンをして、どっかと椅子に腰かけ、にこっと?(の気がする)今日の催しなどを首からぶら下げた看板で知らせてくれたりします。
開館から30年もたつと今では書架も満杯で、図書館員手作りの書架が玄関ホールにできていたりしています。でもそのコーナーの本を見ると、手に取りたいなぁ読んでみたいなぁと思うのです。児童書のコーナーも、「うん、やっぱりこの本あるなぁ。ああ、読みたかった本や…」思わず手を伸ばしたくなる……そういう本が並べられているということでも、図書館司書健在なりと思います。
カウンターでは、利用者と図書館司書さんがにこやかに話している姿を目にします。よそ者の私は、本は借りられないので、二階へと歩を進めると、階段には、茶色の空き瓶にお花があちこち生けてあります。以前、見学に来た時、「子どもたちが、階段で走ったり、騒いだりするので、怒るよりも・・とお花を並べたら、走らないでそっと上がるようになった。それからの風習です」と館長がおっしゃっていたことを思い出します。
階段を上がると、そこは『風倒木』コーナー。大津市民でもここのリピーターは、多いようです。八日市図書館の八日市図書館たる場所になっているコーナーです。開館10周年を記念して作られたこのコーナーは、『自然保護と環境問題を考えるフロア』…環境・原発・自然をテーマに写真集や専門書が並ぶ本のコーナー、有機栽培コーヒーの喫茶コーナー、ここでは地元の陶芸家のコーヒーカップの作品が並び、好きなカップを選んでコーヒーを入れていただけるのです。しかも、100円。その奥は、リサイクルコーナー、市民からの寄贈本・図書館の廃棄本が20円・30円・50円と格安で分けていただけます。
ここの運営は、NPO法人「人と自然を考える会」に委託されています。その横は、ミニギャラリー。市民の写真や絵画、木工など作品展示の場所であったり、絵画の貸し出しコーナーもあります。初めてこの図書館を訪れた時、びっくりしたのはこの絵画の貸し出しでした。油絵・水墨画・版画…本物の絵を1か月借りて、自分の家に飾ることができるのです。「なんと素敵な図書館だろう。この図書館には思想がある。市民の心を豊かにしてくれる思いがある」そんなことを感じたことでした。 この『風倒木』というのは、久木田禎一氏の短文、『風倒木の人』(河北新報)より取られた。汽車の中で、ある老人が「しかし、岩手にはもっと深い思想を抱いたまま、世に知られず、またそのことを苦にもせず悠々と死んでいった風倒木のような人がたくさんいる。岩手は思索を生む土地であり、思想がゆっくりと時をかけて熟成する地だ」と語ったことによるそうです。
…「森や林の中を歩くと、風に倒された巨木が横たわっているのにぶつかることがあるが、これを風倒木というのだそうだ。深くくらい森の中に倒れ朽ち果てた巨木。永い年月を経て、徐々に土に同化し、やがて次世代の森を育てる土壌ともなるであろう巨木。『風倒木』が放つ孤高と豊饒のイメージに誘われ、その後もたびたび岩手を旅した」とこの著者は語っています。…「ようかいち通信」-人・自然・図書館―№45より
私も、この『風倒木』に魅かれて、何度も八日市図書館を訪れるのです。
まず、なんといっても八日市図書館。滋賀の図書館作りの先駆けとなった図書館です。その後、つぎつぎと新しい魅力的な図書館ができてきましたが、やっぱり八日市図書館がいいと思う理由があります。
ここは住民とともにある本来の図書館の姿が色濃くあるからです。そして、初代館長の西田博志さんの思いや願いが引き継がれた心のホッとする図書館です。
近江鉄道八日市駅から徒歩10分。大きなクスノキに迎えられて玄関を入ると、大きなぬいぐるみのココゴリラがエプロンをして、どっかと椅子に腰かけ、にこっと?(の気がする)今日の催しなどを首からぶら下げた看板で知らせてくれたりします。
開館から30年もたつと今では書架も満杯で、図書館員手作りの書架が玄関ホールにできていたりしています。でもそのコーナーの本を見ると、手に取りたいなぁ読んでみたいなぁと思うのです。児童書のコーナーも、「うん、やっぱりこの本あるなぁ。ああ、読みたかった本や…」思わず手を伸ばしたくなる……そういう本が並べられているということでも、図書館司書健在なりと思います。
カウンターでは、利用者と図書館司書さんがにこやかに話している姿を目にします。よそ者の私は、本は借りられないので、二階へと歩を進めると、階段には、茶色の空き瓶にお花があちこち生けてあります。以前、見学に来た時、「子どもたちが、階段で走ったり、騒いだりするので、怒るよりも・・とお花を並べたら、走らないでそっと上がるようになった。それからの風習です」と館長がおっしゃっていたことを思い出します。
階段を上がると、そこは『風倒木』コーナー。大津市民でもここのリピーターは、多いようです。八日市図書館の八日市図書館たる場所になっているコーナーです。開館10周年を記念して作られたこのコーナーは、『自然保護と環境問題を考えるフロア』…環境・原発・自然をテーマに写真集や専門書が並ぶ本のコーナー、有機栽培コーヒーの喫茶コーナー、ここでは地元の陶芸家のコーヒーカップの作品が並び、好きなカップを選んでコーヒーを入れていただけるのです。しかも、100円。その奥は、リサイクルコーナー、市民からの寄贈本・図書館の廃棄本が20円・30円・50円と格安で分けていただけます。
ここの運営は、NPO法人「人と自然を考える会」に委託されています。その横は、ミニギャラリー。市民の写真や絵画、木工など作品展示の場所であったり、絵画の貸し出しコーナーもあります。初めてこの図書館を訪れた時、びっくりしたのはこの絵画の貸し出しでした。油絵・水墨画・版画…本物の絵を1か月借りて、自分の家に飾ることができるのです。「なんと素敵な図書館だろう。この図書館には思想がある。市民の心を豊かにしてくれる思いがある」そんなことを感じたことでした。 この『風倒木』というのは、久木田禎一氏の短文、『風倒木の人』(河北新報)より取られた。汽車の中で、ある老人が「しかし、岩手にはもっと深い思想を抱いたまま、世に知られず、またそのことを苦にもせず悠々と死んでいった風倒木のような人がたくさんいる。岩手は思索を生む土地であり、思想がゆっくりと時をかけて熟成する地だ」と語ったことによるそうです。
…「森や林の中を歩くと、風に倒された巨木が横たわっているのにぶつかることがあるが、これを風倒木というのだそうだ。深くくらい森の中に倒れ朽ち果てた巨木。永い年月を経て、徐々に土に同化し、やがて次世代の森を育てる土壌ともなるであろう巨木。『風倒木』が放つ孤高と豊饒のイメージに誘われ、その後もたびたび岩手を旅した」とこの著者は語っています。…「ようかいち通信」-人・自然・図書館―№45より
私も、この『風倒木』に魅かれて、何度も八日市図書館を訪れるのです。