遠くの本屋さん
8月の終わり頃に、その書店でトークイベントがあると報せがあった。
書店ではあるが、珈琲やケーキも出る素敵な場所である。その地域にとけこんだ居心地の良い空間だと思われる。そう、足を運んだことはない。出かけてみたいと思いつつ、叶ってはいない。以前、このコラムで「本屋めぐり」の紹介があったように思うが、私も「本屋めぐり」と「映画館めぐり」を夢にみる。
私はその本を読んでいたので、気になる部分やそれ以上に深く知ることが出来れば良いと思った。作者は米国出身である。大きな賞の最終候補作品として、注目をされている。
言葉のプロと言うとかたくなるが、言葉を大切にしている方々の対話を聴いていると、引っかかるものがなくすんなりと聴こえる。内容について口調は穏やかに、質問は抜かりなく興味深い。同調しつつ途切れることなく枝葉を伸ばし進行をする司会者。翻訳者と発行者の思いを引き出すことが上手い。また、このお二人も穏やかな口調である。心に深く響く。
私自身「ひとり出版社」があることを知らずにいた。今回、この本が出版されることにより「ひとり出版社」を知った。
トークイベントには行けない。しかし、何らかの方法で気持ちをお寄せしたい。
ひとつの本が刊行されるまでをこれほど身近に感じとり、深く思ったことがあっただろうか。
書店ではあるが、珈琲やケーキも出る素敵な場所である。その地域にとけこんだ居心地の良い空間だと思われる。そう、足を運んだことはない。出かけてみたいと思いつつ、叶ってはいない。以前、このコラムで「本屋めぐり」の紹介があったように思うが、私も「本屋めぐり」と「映画館めぐり」を夢にみる。
トークイベントの内容は7月に刊行された翻訳本についてのものだ。ゲストは翻訳者、発行者、解説を書いた大学の関係者の3名の方々。
私はその本を読んでいたので、気になる部分やそれ以上に深く知ることが出来れば良いと思った。作者は米国出身である。大きな賞の最終候補作品として、注目をされている。
トークイベントで交わされる内容に近いチャンネル(YouTubeに出演)があることを知り、ひと足早く聴いてみた。
言葉のプロと言うとかたくなるが、言葉を大切にしている方々の対話を聴いていると、引っかかるものがなくすんなりと聴こえる。内容について口調は穏やかに、質問は抜かりなく興味深い。同調しつつ途切れることなく枝葉を伸ばし進行をする司会者。翻訳者と発行者の思いを引き出すことが上手い。また、このお二人も穏やかな口調である。心に深く響く。
発行者の方は特に思いが深いようだ。この作品が初出版とのこと。仕事を持ちながら、出版所を立ち上げる。並ならぬ熱意を感じる。
私自身「ひとり出版社」があることを知らずにいた。今回、この本が出版されることにより「ひとり出版社」を知った。
立ち上げまでのプロセスの説明を、トークイベントで確認ができたかも知れないと思うと残念だ。
トークイベントには行けない。けれどもこの本は素晴らしい内容だ。とても入り組んだ複雑な内容であるにもかかわらず、スラスラと読める。それは翻訳者の力量があるからだ。
トークイベントには行けない。しかし、何らかの方法で気持ちをお寄せしたい。
思いついた一つは「お花を贈ろう」。そこで書店の方に連絡をとり、受け取りが可能か尋ねてみた。個人書店の女性から、丁寧なお返事をいただいたので、早速お花を手配した。
ひとつの本が刊行されるまでをこれほど身近に感じとり、深く思ったことがあっただろうか。
何気なく本を読んでいるわけではない。内容はもちろん、表紙の挿画の意味や美しさにひかれたり、その時の自分のアンテナの方角を信じたり。この本については、今まで手にした中で、もっとも気高さや丁寧さ、作り手の方々のぶれない本作りの真髄のようなものを受け取った。本を手にして、あらためて凄いことだと感じ、そこに偶然にも立ち会えたことを幸せに思う。
自分がスピーチを繰り出すというよりも、むしろスピーチに自分が運ばれていくような感覚がつよまり、発話のリズムと抑揚が内容を指示しはじめたので、もう主張を構築する必要もなくなり、主張が内側を流れていくのを見届けるだけになった。突然、身体の緊張が一点に集中したエネルギーになり、その変化がいま起こっていることをかすかに …
(本文より)
主人公は競技ディベートの名手である。