ジョニ・ミッチェル伝

ジョニ・ミッチェル伝
M・M(2026年5月27日)

 近頃は自宅でレコード、CDで音楽を聴くことがない。配信やラジオで聴く。
 昔は音響にこだわりがあったが、今はそれもない。重低音で聴くよりも軽く聴くほうがよい。
 それはもしかすると「あきらめ」なのかも知れない。

 よく聴くシンガーのその人となりを知りたくて、評伝や自伝を読む。
 このジョニ・ミッチェルもそうだ。

 2017年発売、翻訳版(丸山京子訳)2024年発行。現在ジョニは82歳(1943年カナダ生まれ)。
 著者(デヴィッド・ヤフィ著)が最後にジョニと会ったのは2015年。おおよそ、今から10年ほど前のこと。
 ジョニはその後、病にたおれ闘病生活がはじまる。が、2016年の夏には、友人知人と笑顔で写真を撮っている。シンガーとしてステージにたつことは、未知数の頃だ。

 2018年の誕生日には、ステージに上がりケーキのろうそくの火を消している。
 言葉を発したり、歌うことはないが、笑顔のジョニの顔を見た人々は歓喜した。

 2019年になると、確実に行動範囲がひろくなる。2016年には、色々なライブに行きたいと意欲がわいていたそうだから、気力も体力も前向きだったのだ。その通り、復活に向けて進んでいることになる。この頃には、音楽やアートの場にもどっている。

 2021年、コロナ禍にはステージに登壇し挨拶をする。

 ポリオ感染(幼少期)は私にとって人生のリハーサル。以来、何度か大変な目に遭い、私はそこから帰ってこなければならなかった。今回(大病)が一番の試練。でもなんとか歩いているわ。

 2022年には、次々と賞を受け喜んでいる。そのうちの一つはバークレー音楽大学の名誉博士である。

 病にたおれ、みんなが優しくしてくれるのかしら。

 と。この年、ジョニはステージに登場する。
(自宅では友人たちを招き、プライベートな音楽復活活動を続けていた)
 椅子に座ったまま、13曲を歌った。中盤では、立ち上がってギターを弾いた。奇跡の大復活の瞬間であろう。

 2023年、フル・コンサートが実現する。2万人以上が詰めかけ、3時間以上、25曲を披露する。
 1年前よりも力強い歌声、曲間にはおしゃべりを楽しむ。完全復活か。ジョニの個性あるおしゃべりが健在で、皆、笑いの渦にまかれたようだ。この年の11月、ジョニは80歳を迎える。

 以上が本書の刊行間近の様子である。
 ここまで回復できたのであれば、ジョニの新作発表も近い将来あるのではないか。と念じる人々も多そうだ。

 ジョニのステージ復活をささえた人物がいる。中心的人物はブランディ・カーライル。
 ステージでのようすを観ると(配信)、歩調を合わせ背中を押し、寄り添いつねに励ましている。
 この彼女のサポートはジョニにとり、とても大きいのだろう。彼女も著名なシンガーである。

 シンガー ジョニ・ミッチェル  「shine」

 シャイン
「自分の作品の中で一番シリアスなもの」だと称するアルバム「シャイン」には、美しいメロディ、ダークな歌詞、そして彼女の作品の中でもっとも独創的だったいくつかを思い出させるような、希薄さがある。叙情的な内容の多くは、彼女の社会的、宗教的思想と、彼女の長年の環境問題の訴えを反映している。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン 

 私は2007年発売のこの曲は最近でもよく聴いている。
 ゆったりとしたメロディーが心地よい。