図書館の音

図書館の音

M・M(2025年2月12日)

ウィスキー樽

 本と映画と音楽は親密である。脚本と映像とBGMはより親密である。

 ときには図書館の音楽・芸術コーナーの背表紙を眺めることもある。
 好みのミュージシャンの前に立つと好みの音が鳴る。おそらくこれは今から30年ほど前によく聴いた・・・と懐かしくなる。あるミュージシャンの本は活動の幅が広いのでかなりたくさんある。その中の一つにおおよそ840頁の「NO DIRECTION HOME」がある。
 掲載された白黒の写真も最高に良い。これほど濃密なある時期を書いた本はもう出てこないのであろうと思っていたが、最新の翻訳本が2月に刊行されるそうだ。

 図書館の音とは私自身の内側に流れる心地よい音楽のことだ。館内で映画上映があるときには本当の音が出るが、その音が静かな館内に響くことはない。

 答えは風に舞っているということ以外、この曲についてぼくが言えることは多くない。その答えはどんな本や映画やテレビ番組や討論グループのなかにもない。まあ、それは風のなかにある。風に舞っているんだ。あまりに多くのヒップな人びとが答えはどこそこにあると言ってくるけど、まあ、ぼくはそんなことは信じない。ぼくはいまも答えは風のなかで、紙切れのように舞っていると言っている。いつの日か降ってくるだろう・・・でも唯一の問題は降ってきたときに誰もその答えを拾わないことで、だから多くの人がその答えを見て知ることはない・・・そしてまた飛んでいく・・・ぼくはいまも最大の犯罪者というのは、間違ったものを目にして、間違っていると知りながら顔を背ける人びとだと言っている。ぼくはまだ21歳だがあまりにも多くの戦争が起きてきたことを知っている・・・21歳以上の人間たちはもっと良く知っているはずだ・・・だって、ぼくより年上で賢いんだからね。
1962年ころの解説

 この音(曲)は文学のコーナーで流れてくることもある。ノンフィクションのコーナーで流れてくることも。