和邇図書館

和邇図書館

T女(2015年12月30日)

 比良山系のもと、大津市の湖西に住みだして「和邇図書館」に通い始めた。
 和邇という地名は、和邇氏の根拠地があったことに由来するそうだ。鞍馬・大原方面から北近江・北陸方面への山越えの中継地点で、京都と外部の境とされていた。歴史を語る土地の図書館である。開設された時は、志賀町立和邇図書館だったそうだ。合併後は、大津市の三つの図書館の一つである。
 歴史のおもかげを感じるのが、和邇図書館の建物である。湖西線から見ると「あの建物は?」と思うほどであり、目にとまるすてきな建物である。
 開設時の頃のことを調べてみると

建 築 主 : 志賀町
所 在 地 : 滋賀県大津市和邇高城25
施  工 : 戸田建設(株)大阪支店
受  賞 : 第25回中部建築賞 入賞

 コンセプト:

 南北に7つの駅を持つ人口約22,000人の町の、地域計画を含めた基本計画から始まり、人々の立ち寄りやすい文化ゾーン(ホール、支所、保健センター、体育館、グラウンド、テニスコート)の中に計画しました。小さな町の図書館ながら、図書の見計い・現地装備を行うことで新刊書の発売と同時に、図書館の書架に新刊書が並ぶことを実現しました。
 登録率81%、町民一人あたりの貸出冊数14.6冊という実績の図書館です。13の移動図書館のステーションを設置、ステーションでのお話し会など館外の児童サービスも手がけています。今後増築計画に基づき、書庫・開架スペースを増やしていく予定です。

とあった。
 コンセプトを読むと、できた時の住民の喜びを想像できる。登録率81%、町民一人あたりの貸出冊数14.6冊という実績など、本当にすばらしい。
 私が、この図書館で一番興味を持っているのが「毎年、ツバメがやってくること」である。ツバメがやってくる図書館なんて、なかなか近くにはない。
 来年こそ、やってくるツバメの観察記録を書いていこうと思っている。観察する前に図書館の書物にも親しむことはもちろんである。