好奇心の寄り道

好奇心の寄り道

A・N(2016年4月13日)

 子供の頃から「なんでやろ?」と思うことが多く、いい年をして未だにその性分は治らないどころか、ますます進んでしまった。
 一昨年、ヨーグルト作りをしていて、チーズ風の物が作れるようになった。ホエー(水分)を抜いて成形して熟成させる。でも、これは、本当にチーズなのか……という疑問がわく。
 ここで図書館へ。そもそもチーズの歴史とは……。そうか、ヨーロッパの遊牧民は牛の胃袋に入れておいた牛乳がチーズになり、乳酸菌で発酵させた乳から作ったものは、アジアのチーズに。とすると、「酥(そ)」という食べ物はこれかな?
 私の作ったものは、チーズと言えるかも……。聖徳太子も食べたのかなぁと気になる。他に何を食べていたのだろうか。等々、図書館は私の好奇心を満たしてくれる。道中、道に迷ってもそこには司書というベテランの道案内がいて、道を指し示してくれるし、口寂しくなると、チーズで作る料理の本もお菓子の本もあって、目で食欲を満足させてくれる。
 春休みに小学一年生の孫娘と近くの里山を歩いていたときのこと。この子が木に止まってコツコツと木をつつく鳥を発見。「何の鳥?」ということになり図書館へ。
 本人をカウンターの前に立たせて、司書のお姉さんに見てきた鳥の話をさせた。司書さんは生き物図鑑のところに連れて行ってくれて、孫の話から分かるキツツキ科の鳥の写真がたくさん載っている本を広げて見せてくださる。孫は
「こんなんかなぁ。この色やったかなぁ」
と図鑑に見入っている。好奇心の遺伝子は、受け継がれていくのだろうか。
 こうして、私は本の森を好奇心いっぱいで道草くって歩いている。