大津市 こんな図書館あったらいいな

大津市 こんな図書館あったらいいな

林知子(2022年6月19日)

「大津市 夢の図書館・理想の図書館」の話題が運営会議で話されている。私は、雲の上の話でなく、小さな夢を語りたいと思う。
 例えば、こんな図書館だったら行ってみたいと思う。
 大津市立北図書館の横に琵琶湖に向かう天神川が流れている。その横は緑地となっていて散歩コースもある。樹木が豊かで、2月頃に咲く様々な椿の花は見事である。椿は品種が多くて、それぞれ人々が改良して育てあげたものも多い。もちろん、野生種の藪椿は、それはそれで味わいがある。
 そんな時に図書館に行ってふと思ったことがある。この時期、図書館入り口のフロアに天神川緑地の椿の写真が掲示されていたらどんなにいいものか。そして、椿に関係する写真集や絵本、椿をモチーフとした小説などが紹介されていたらどんなにいいものかと。
 山本周五郎の「五瓣の椿」や葉室麟の「散り椿」そして澤田ふじ子の「雪椿」などを思い出す。紹介されていたら何度でも思い出して読みたくなるに違いない。
 椿をモチーフとした和菓子も多い。和菓子作りの本を紐解くと「季節を楽しむ和菓子」としてかわいい椿の和菓子写真が載っている。同じ色の椿が天神川横にある。
 椿を使った子どもの遊びの絵本もたくさんある。
 そういう本の紹介のすみに「図書館どこのコーナーにこの本あります」とか「問い合わせしてください。倉庫にあります」とかメモがあったらもっと嬉しい。こんな図書館だったら、通いたくなる。
 また、こんな例もある。
 和迩図書館には、毎年、ツバメがやってくる。私は、勝手に「ツバメがくる図書館」と呼んでいる。今年も巣が二つ作られて、下には新聞紙が置かれている。職員さんが世話をしていることが分かって嬉しいことだ。このツバメがやってくる時期にツバメに関係した本の掲示や紹介をして欲しいといつも思う。また、どなたかツバメの写真を撮って観察記録を掲示して欲しいとも思う。近かったら、毎日通って写真撮影をするのにと思う。
 多くのツバメは春なると遠く東南アジアや台湾から日本に飛来する。が、日本で冬を越すツバメ(「越冬ツバメ」と呼ばれる)もいるという。 3月には西日本や南西諸島にやってきて、4月に入ると東日本の広範囲で見ることができるようだ。子育てで餌をやる姿も面白い。こういう情報は、子どもたちの興味関心をそそるにちがいないと思う。子どもたちが喜ぶ掲示だ。「ツバメがくる図書館」ならではの取り組みになるだろう。
 これらのことは、ちょっとした工夫でできることで、私は図書館の利用者を増やすための「図書館経営実践」だと思う。では、それは誰がやるのかだけど、「図書館をこよなく愛する館長や司書の仕事」だと思っている。何をしたら市民にこの図書館に通ってもらえるか、図書館を活用してもらえるかを館長さんには常に考えて欲しいと願う。
 ちょっとしたアイディアを出していくことで、利用者は通いたくなる図書館ができるに違いないと思う。こんな豊かな実践がある図書館が、私の小さな夢だ。