安野光雅美術館と「もりのえほん」
心地よい爽やかなお天気の一日。友達を誘って、丹後の和久傳の森、安野光雅美術館に行ってきました。
京都縦貫道を北に走って、2時間弱。新緑の山々を眺めながら、おしゃべりも止まりません。柔らかな緑の中に時々、山桜のやさしいピンクや白。藤や桐の花の紫も彩を添えます。
いい季節ねぇ。出てきてよかったねぇ」
「そうそう、じっと籠っていたしね。やっぱりコロナの影響は大きいね。友達の訃報も入ってくるんだけど、病院に行くのが遅れて手術できなかったとか。コロナの時じゃなかったらもっと早くに見つかっていたと思うわ」
「こうやって、出てこられるって、いつまでできるか?楽しんでおこうね」
『森の中の家』-安野光雅館ーは、安藤忠雄さん設計で2017年にオープンしたこじんまりとした居心地の良い美術館です。
植物生態学の宮脇昭先生のご指導のもと苗木から育ててできた、いわば人工の里山ー和久傳の森の中にあります。ミズナラ、コブシ、ケヤキ、クヌギ、など大きな樹の下では、アカメガシワの赤い新芽やヤマブキの花が黄色に、フキノトウは背丈も伸びて白い綿毛になって広がっています。
黒い長細い長方形の箱のような、倉庫のような建物。中に入ると、長細いガラス窓が額縁の中の絵のように外の緑が優しい光と風景を取り込んでいます
美術館の出来るまでのいろんな方々の関わりの足跡のような写真や絵や設計図を見ながら緩やかな階段を上っていくと、今開催中の『わたしの好きな子どものうた』の原画が並びます。絵を見るだけで口をついて童謡が出てきそうです。
♪なのは~なばたけぇ~に い~りひうすれ みわた~すやまの~は か~すみふかし~♪
♪あめふ~りおつきさ~ん くもの~か~げ およめ~に いくと~きゃだれと~ゆ~く♪
♪う~たをわーすれ~たカ~ナリヤは~♪
「わっ、この絵好きだなぁ!」
「いいねぇ」
「安野さんって、本当に芯から心の優しい人だとおもうわ」
「ユーモアもあって、きちんと言うべきことはおっしゃるしね」
最晩年、93歳の時に描かれた『京都御苑の花』たち、そして、百人一首の歌をちょっとひねった?「片想いのうた」という書など、安野光雅ワールドを堪能してきました。
私が安野光雅という人にであったのは、子どもたちの絵本を通してでした。
長男が4歳のお誕生日から、とり始めた「こどものとも」、その中に「もりのえほん」がありました。これに長男は、そして私も、はまってしまいました。
一見、いろんな木の生えたただの森。それが、よーく目を凝らしてじっとみていると・・・・・。いるいる、ここにも、あそこにも。
「どれどれ?えーっ、どこ?」
「ほらっ、ここ。ここにも、リスでしょ。カンムリツル、サイ、ヤマネコ。・ ・・・・どくろもある。魔女もいる、女の人もいる」
今のハードカバーになってからは、最後のページに答えがのせてありますが、最初のペーパーバックの時は、保護者向けの折込に載っているだけ。絵本には、答えもなくて、息子達と頭をつき合わせ、絵本をひっくり返したり、横向けたり、あっちこっち、ぐるぐる回しながらたのしんだものでした。
いわゆる「かくし絵」。こどもたちも、大人もですが、結構好きな人も多いです。当時、最後までなかなか探せなかったのが、地図でした。そして、魔法使い、人の顔二つというのも見つけにくかったですね。息子と一緒に見つけたときは、「やったー!」と大騒ぎしたものでした。
その後、新しい本がでるたびに河原町駸々堂で、一冊一冊と買い求めて、友達の遺品も含めて50冊を超えてしまいました。
日曜日のラジオ「日曜喫茶室」での安野光雅さんのお話も大好きでした。「ふしぎなえ」「あいうえおの本」・・・そんな安野さんの絵に出会った後で、エッシャーを知ったのです。
やれやれ、安野さんの本にまつわる私の思い出も次々と止まらなくなりそうです。今回は、この辺にて。
京都縦貫道を北に走って、2時間弱。新緑の山々を眺めながら、おしゃべりも止まりません。柔らかな緑の中に時々、山桜のやさしいピンクや白。藤や桐の花の紫も彩を添えます。
いい季節ねぇ。出てきてよかったねぇ」
「そうそう、じっと籠っていたしね。やっぱりコロナの影響は大きいね。友達の訃報も入ってくるんだけど、病院に行くのが遅れて手術できなかったとか。コロナの時じゃなかったらもっと早くに見つかっていたと思うわ」
「こうやって、出てこられるって、いつまでできるか?楽しんでおこうね」
『森の中の家』-安野光雅館ーは、安藤忠雄さん設計で2017年にオープンしたこじんまりとした居心地の良い美術館です。
植物生態学の宮脇昭先生のご指導のもと苗木から育ててできた、いわば人工の里山ー和久傳の森の中にあります。ミズナラ、コブシ、ケヤキ、クヌギ、など大きな樹の下では、アカメガシワの赤い新芽やヤマブキの花が黄色に、フキノトウは背丈も伸びて白い綿毛になって広がっています。
黒い長細い長方形の箱のような、倉庫のような建物。中に入ると、長細いガラス窓が額縁の中の絵のように外の緑が優しい光と風景を取り込んでいます
美術館の出来るまでのいろんな方々の関わりの足跡のような写真や絵や設計図を見ながら緩やかな階段を上っていくと、今開催中の『わたしの好きな子どものうた』の原画が並びます。絵を見るだけで口をついて童謡が出てきそうです。
♪なのは~なばたけぇ~に い~りひうすれ みわた~すやまの~は か~すみふかし~♪
♪あめふ~りおつきさ~ん くもの~か~げ およめ~に いくと~きゃだれと~ゆ~く♪
♪う~たをわーすれ~たカ~ナリヤは~♪
「わっ、この絵好きだなぁ!」
「いいねぇ」
「安野さんって、本当に芯から心の優しい人だとおもうわ」
「ユーモアもあって、きちんと言うべきことはおっしゃるしね」
最晩年、93歳の時に描かれた『京都御苑の花』たち、そして、百人一首の歌をちょっとひねった?「片想いのうた」という書など、安野光雅ワールドを堪能してきました。
私が安野光雅という人にであったのは、子どもたちの絵本を通してでした。
長男が4歳のお誕生日から、とり始めた「こどものとも」、その中に「もりのえほん」がありました。これに長男は、そして私も、はまってしまいました。
一見、いろんな木の生えたただの森。それが、よーく目を凝らしてじっとみていると・・・・・。いるいる、ここにも、あそこにも。
「どれどれ?えーっ、どこ?」
「ほらっ、ここ。ここにも、リスでしょ。カンムリツル、サイ、ヤマネコ。・ ・・・・どくろもある。魔女もいる、女の人もいる」
今のハードカバーになってからは、最後のページに答えがのせてありますが、最初のペーパーバックの時は、保護者向けの折込に載っているだけ。絵本には、答えもなくて、息子達と頭をつき合わせ、絵本をひっくり返したり、横向けたり、あっちこっち、ぐるぐる回しながらたのしんだものでした。
いわゆる「かくし絵」。こどもたちも、大人もですが、結構好きな人も多いです。当時、最後までなかなか探せなかったのが、地図でした。そして、魔法使い、人の顔二つというのも見つけにくかったですね。息子と一緒に見つけたときは、「やったー!」と大騒ぎしたものでした。
その後、新しい本がでるたびに河原町駸々堂で、一冊一冊と買い求めて、友達の遺品も含めて50冊を超えてしまいました。
日曜日のラジオ「日曜喫茶室」での安野光雅さんのお話も大好きでした。「ふしぎなえ」「あいうえおの本」・・・そんな安野さんの絵に出会った後で、エッシャーを知ったのです。
やれやれ、安野さんの本にまつわる私の思い出も次々と止まらなくなりそうです。今回は、この辺にて。