一年に一回開く本
桜が咲く頃になるとうずうずしてきて、あちこち出歩きたくなる。
大津皇子山公園のハツミヨザクラ、相模川のソメイヨシノ、近江八幡の水が浜、彦根城、青土ダム、鮎河のうぐい川両岸、野洲川ダムの山桜などなど。
そして、桜吹雪の時が過ぎると、山々は一斉に芽吹きの時を迎える。つい、先日まで裸木であったのに、やわらかな白っぽい緑だったり、黄色っぽい花のようにみえる新芽。鮮やかな黄緑、青みがかった緑、赤みをおびた新芽、山は様々なやさしい色の衣を羽織りだす。
その中に、常緑の檜や杉の林が、ショッキングピンクのミツバツツジが濃い色どりを添える。
こういう季節に、毎年本箱から引っ張り出す本がある。
『色の手帖』小学館と『日本の色辞典』吉岡幸雄 紫紅社の二冊。特に『日本の色辞典』は、とても重宝している。
「緑系統の色」のところを開いてみよう。
柳色、裏葉色、木賊(とくさ)色、蓬色、緑色、青緑、若竹色、青竹色、萌黄色、鶯色、鶸萌黄(ひわもえぎ)、鶸(ひわ)色、千歳緑、常盤色、松葉色、若菜色、若苗色、若草色、苗色、山鳩色、青朽葉、苔色、海松(みる)色、青磁色、緑青色、白緑(びゃくろく)色、虫あお(玉虫色)、若緑、山葵色、深緑、浅緑、
とまあ、古代の人たちの自然への観察力、表現力の豊かさに、毎年のように驚かされる。
草木染をする友人がいた。「緑の草木を煮だしても緑色にはならないのよ。茶色とかカーキ色とかになって、緑という色にはならない。」
「緑に染めようと思ったら、苅安などで黄色に染めてから、藍で染めて調節し、ようやくいろんな緑ができるんだよ。」と教えてもらったことがある。
先人たちは、いろんな植物を使って、布を染めては、着物に取り入れて、また自然を身にまとうように表現する。
春の山に刺激されて、1年に一回、引っ張り出す本。色見本のような色から、山の色を確かめ、源氏物語や枕草子、平家物語など、引用された一節を読んで、古典をつまみ食いした気分になって満足している私である。
大津皇子山公園のハツミヨザクラ、相模川のソメイヨシノ、近江八幡の水が浜、彦根城、青土ダム、鮎河のうぐい川両岸、野洲川ダムの山桜などなど。
そして、桜吹雪の時が過ぎると、山々は一斉に芽吹きの時を迎える。つい、先日まで裸木であったのに、やわらかな白っぽい緑だったり、黄色っぽい花のようにみえる新芽。鮮やかな黄緑、青みがかった緑、赤みをおびた新芽、山は様々なやさしい色の衣を羽織りだす。
その中に、常緑の檜や杉の林が、ショッキングピンクのミツバツツジが濃い色どりを添える。
こういう季節に、毎年本箱から引っ張り出す本がある。
『色の手帖』小学館と『日本の色辞典』吉岡幸雄 紫紅社の二冊。特に『日本の色辞典』は、とても重宝している。
「緑系統の色」のところを開いてみよう。
柳色、裏葉色、木賊(とくさ)色、蓬色、緑色、青緑、若竹色、青竹色、萌黄色、鶯色、鶸萌黄(ひわもえぎ)、鶸(ひわ)色、千歳緑、常盤色、松葉色、若菜色、若苗色、若草色、苗色、山鳩色、青朽葉、苔色、海松(みる)色、青磁色、緑青色、白緑(びゃくろく)色、虫あお(玉虫色)、若緑、山葵色、深緑、浅緑、
とまあ、古代の人たちの自然への観察力、表現力の豊かさに、毎年のように驚かされる。
草木染をする友人がいた。「緑の草木を煮だしても緑色にはならないのよ。茶色とかカーキ色とかになって、緑という色にはならない。」
「緑に染めようと思ったら、苅安などで黄色に染めてから、藍で染めて調節し、ようやくいろんな緑ができるんだよ。」と教えてもらったことがある。
先人たちは、いろんな植物を使って、布を染めては、着物に取り入れて、また自然を身にまとうように表現する。
春の山に刺激されて、1年に一回、引っ張り出す本。色見本のような色から、山の色を確かめ、源氏物語や枕草子、平家物語など、引用された一節を読んで、古典をつまみ食いした気分になって満足している私である。