いいことってどんなこと

いいことってどんなこと

けふばあちゃん(2022年2月27日)

 今年は、大津にも時々、雪が降りました。以前のように、雪だるまを作ったり、そりすべりをしたりできるほどには積もりませんでしたが、それでも雪景色を観るのは嬉しいものです。
 私のふるさと、鳥取もよく雪が降ります。私の子どもの頃は、今よりもっと降っていたように思います。屋根の下は、屋根の雪が落ちてくるのでひさし近くまで積もっていました。近くのお寺が遊び場でした。ながーいすべり台を作ったり、カマクラの中でおやつを食べたり、雪合戦、炭で雪釣り、アイスキャンデー作り、雪に顔をうずめて型をとったり、ばたんと倒れこんで体の型を作ったり、みんなして大きな穴を掘って、筵を載せてさらに雪をかぶせて、落とし穴を作ったり……幼い頃は、なつかしい思い出ばかりの雪も、少し大きくなると、雪かき、屋根の雪下ろし、そして、ずぼっずぼっと雪に足をとられながら、庭を横切って蔵まで、お漬物を取りに行かされるのは苦痛でした。早く春にならないかなぁ、……そんな時、鳥取城跡に散歩によく行きました。
 大手門から二の丸、それから天球丸、この辺りまで登るとほとんど足跡もなく、見たところ真っ白な雪。でも、ちろろろろ……とかすかな水の音がして、積もった雪の下を雪解けの水が流れて、……そんな春見つけが大好きでした。
 そんな季節の絵本を二冊紹介いたしましょう。一冊は、ロングセラーのシーマー作、「はなをくんくん」。原画も見ましたが、すばらしかったです。そして作者のシーマーさんにもお会いしましたが、少年のようなすてきなおじいさんでした。

 そして、もう一冊は神沢利子さん、片山健さん作品の「いいことってどんなこと」

 ……屋根の雪がとけて、
 ぴちゃ ぴちゃ ぴてぴて
 しずくは はねて おどって うたっていました。
 あんまり うれしそうなので、わたしはたずねました。
「しずくさん しずくさん、どうして そんなにうれしいの」
 しずくは ゆきのうえにおちて、すきとおったちいさなながれになって こたえました。
 ぴちゃ ぴちゃ ぴてぴて ちろろろろ
 いいことが あるからよ
 いいことが あるからよ
 いいことって どんなことかしら。
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 さて、私は、外に出て、なにをみつけたのでしょうね。