「天の涯まで」
私はポーランドについて何を知っているのだろう。ポーランドという言葉から私が直ぐに思い浮かべるのは、ワルシャワ条約機構、アウシュビッツ(オシフィエンチム)、ワレサ委員長と“連帯”程度である。あとはショパンとキュリー夫人とコペルニクス。それに一時期好きだったズブロッカ(薬草のバイソングラスを漬け込んだウオッカ)である。そうそう、先々代のローマ法王ヨハネ・パウロ2世とデクエアル元国連事務総長もポーランド出身だった。知っていることはあまりにも少ない。
ポーランド秘史と副題が付された、元々は「朝日ジャーナル」誌に連載された、少女漫画「天の涯まで」(池田理代子、朝日文庫上・下)を読んだ。
私が今までに読んだマンガ本と言えば、子供のためにと買った「ドラえもん」と大きくなった子供たちが買って来た「美味しんぼ」だけである。いずれも全巻が書庫の奥に並んでいる。
初めての少女漫画でいつもの読書とは勝手が違い、文章と絵を同時に読み且つ眺めることが出来ず、私の頭の中でこれらが連動せず、その結果描かれた人物の特定が上手くできなかったことと、文庫本なので活字が小さく文章を読むのに難渋したことが相俟って、更にはヨーロッパ史についての私の基本的知識不足も原因となったのだろう、内容を理解するのに少し手間取った。若い人達は何らの苦労をすることなく読むのだろうと思いながら、一応最後まで興味深く読み通した。
固有名詞が数多く登場したが、ポーランド関係では知っていたのはヤギェウォ、ヴィスワ河とクラクフの3語だけだった。ヤギェウォは王朝の名として物語の最初に現れたが、私はこの名からクラクフにあるヤギェウォ大学を思い出した。1364年創立の同大学はポーランドのトップにランクされ、そこには日本語学科があり、毎年20人程が日本語を学んでいる。
池田理代子さんは「あとがきにかえて」で、意図的に史実を変えた部分について丁寧に説明されている。ということは、そこに書かれていること以外は史実として受け取っていいのだろう。
この本の底に流れるのは、かつてポーランド・リトアニア共和国として大きな版図を誇った国が、近世に至り列強による侵略と分割にさらされ、ついには歴史から国名が消えるという不幸を味わったということであるが、この事実についてあまりにも何も知らないことを恥じた。
そしてなによりもヨーロッパの歴史についての情けないほどの知識不足がこれらの根本の原因だと反省した。私が読書の師と尊敬している人物は、その著書で日本の文化を理解するためには、室町時代以降を勉強すればいいと書いている。同様に中世、近代のヨーロッパを理解するためにはどの国のどの時代以降を勉強すればいいのかを、ヨーロッパ史の専門家のどなたかが教えて下さらないだろうか。
ポーランド秘史と副題が付された、元々は「朝日ジャーナル」誌に連載された、少女漫画「天の涯まで」(池田理代子、朝日文庫上・下)を読んだ。
私が今までに読んだマンガ本と言えば、子供のためにと買った「ドラえもん」と大きくなった子供たちが買って来た「美味しんぼ」だけである。いずれも全巻が書庫の奥に並んでいる。
初めての少女漫画でいつもの読書とは勝手が違い、文章と絵を同時に読み且つ眺めることが出来ず、私の頭の中でこれらが連動せず、その結果描かれた人物の特定が上手くできなかったことと、文庫本なので活字が小さく文章を読むのに難渋したことが相俟って、更にはヨーロッパ史についての私の基本的知識不足も原因となったのだろう、内容を理解するのに少し手間取った。若い人達は何らの苦労をすることなく読むのだろうと思いながら、一応最後まで興味深く読み通した。
固有名詞が数多く登場したが、ポーランド関係では知っていたのはヤギェウォ、ヴィスワ河とクラクフの3語だけだった。ヤギェウォは王朝の名として物語の最初に現れたが、私はこの名からクラクフにあるヤギェウォ大学を思い出した。1364年創立の同大学はポーランドのトップにランクされ、そこには日本語学科があり、毎年20人程が日本語を学んでいる。
池田理代子さんは「あとがきにかえて」で、意図的に史実を変えた部分について丁寧に説明されている。ということは、そこに書かれていること以外は史実として受け取っていいのだろう。
この本の底に流れるのは、かつてポーランド・リトアニア共和国として大きな版図を誇った国が、近世に至り列強による侵略と分割にさらされ、ついには歴史から国名が消えるという不幸を味わったということであるが、この事実についてあまりにも何も知らないことを恥じた。
そしてなによりもヨーロッパの歴史についての情けないほどの知識不足がこれらの根本の原因だと反省した。私が読書の師と尊敬している人物は、その著書で日本の文化を理解するためには、室町時代以降を勉強すればいいと書いている。同様に中世、近代のヨーロッパを理解するためにはどの国のどの時代以降を勉強すればいいのかを、ヨーロッパ史の専門家のどなたかが教えて下さらないだろうか。