扁炉(ピェンロー)
ほとんどの方は「扁炉(ピェンロー)」と聞いて「なに?」と思われるだろう。答は、妹尾河童著「河童の対談おしゃべりを食べる」にある。
ご存じのように妹尾河童氏は高名な舞台美術家であり、ユニークな細密イラスト入りの「河童が覗いた」シリーズの著者でもある。私は氏の著書の全てではないが、かなりの数を読んでいる。ただベストセラーになった「少年H」は発売当時には少し気になっていたのだが、仕事が忙しく手に取ることはなく、そのうちに忘れてしまったようで未読である。
先日、書庫で処分すべき本を選んでいた時に、数年前に探しても見つからなかったこの著書「河童の対談おしゃべりを食べる」が一番下の棚から出てきた。当時この本を探した理由ははっきりと覚えている。この本の8頁~9頁に小さな活字で書かれている扁炉のレシピを正しく複数の飲み友達に教える必要があったからである。
閑話休題。
この本は小室等、玉村豊男、富士真奈美、岩城宏之、和田誠、岸田今日子、久保田一竹、佐藤信、水上勉の9人との食べ物を前にしての対談集である。改めて読み返しても楽しく、インフォーマティブな対談ばかりだった。そして我が家に扁炉の美味しさと楽しさを教えてくれた一冊でもある。
今回の読み返しの際に、阿川佐和子が解説を書いているのに気が付いた。ここでは私の下手な紹介よりも裏表紙に要約されている彼女の文章を引用することによりそれに代えるのが賢明だろう。曰く「親しい人との食卓でのおしゃべりは、料理に負けないぐらい美味しいもの。この本はホストとゲストが、お互いに招き招かれ手料理をご馳走しあっての対談です。楽しい会話と美味しい料理の両方が、一度に味わえます。同じ料理を食べてみたい方は、レシピを参考に、ぜひ作ってみてください」
蛇足
阿川は解説のなかで、妹尾が「僕はね、人と会うときは、すでによく知っている人の場合でも、もう一度きちんとチェックしてから会うことにしているよ」と言った言葉を「貴重な教訓」としていることを告白している。インタビュアーとしても優秀な彼女の意識の一端に触れた気がした。
蛇足の蛇足
扁炉は中国・広西省の素朴な家庭料理。中国語で、扁は「ささやかな」、炉は「鍋料理」と言う意味だとか。妹尾氏は「ささやかな」といっても「二人差し向かいで静かに食べる鍋ではない。少なくとも四人以上で、できるだけ賑やかに陽気に食べることをおすすめしたい」と書いている。
ご存じのように妹尾河童氏は高名な舞台美術家であり、ユニークな細密イラスト入りの「河童が覗いた」シリーズの著者でもある。私は氏の著書の全てではないが、かなりの数を読んでいる。ただベストセラーになった「少年H」は発売当時には少し気になっていたのだが、仕事が忙しく手に取ることはなく、そのうちに忘れてしまったようで未読である。
先日、書庫で処分すべき本を選んでいた時に、数年前に探しても見つからなかったこの著書「河童の対談おしゃべりを食べる」が一番下の棚から出てきた。当時この本を探した理由ははっきりと覚えている。この本の8頁~9頁に小さな活字で書かれている扁炉のレシピを正しく複数の飲み友達に教える必要があったからである。
閑話休題。
この本は小室等、玉村豊男、富士真奈美、岩城宏之、和田誠、岸田今日子、久保田一竹、佐藤信、水上勉の9人との食べ物を前にしての対談集である。改めて読み返しても楽しく、インフォーマティブな対談ばかりだった。そして我が家に扁炉の美味しさと楽しさを教えてくれた一冊でもある。
今回の読み返しの際に、阿川佐和子が解説を書いているのに気が付いた。ここでは私の下手な紹介よりも裏表紙に要約されている彼女の文章を引用することによりそれに代えるのが賢明だろう。曰く「親しい人との食卓でのおしゃべりは、料理に負けないぐらい美味しいもの。この本はホストとゲストが、お互いに招き招かれ手料理をご馳走しあっての対談です。楽しい会話と美味しい料理の両方が、一度に味わえます。同じ料理を食べてみたい方は、レシピを参考に、ぜひ作ってみてください」
蛇足
阿川は解説のなかで、妹尾が「僕はね、人と会うときは、すでによく知っている人の場合でも、もう一度きちんとチェックしてから会うことにしているよ」と言った言葉を「貴重な教訓」としていることを告白している。インタビュアーとしても優秀な彼女の意識の一端に触れた気がした。
蛇足の蛇足
扁炉は中国・広西省の素朴な家庭料理。中国語で、扁は「ささやかな」、炉は「鍋料理」と言う意味だとか。妹尾氏は「ささやかな」といっても「二人差し向かいで静かに食べる鍋ではない。少なくとも四人以上で、できるだけ賑やかに陽気に食べることをおすすめしたい」と書いている。