ばばちゃんと絵本
私には、八人の孫がいます。近くにいる孫たちは、我が家にやってきては、とっかえひっかえ、「読んで 読んで!」と本を持ってきます。
六十代の私の大好きな絵本は「おしゃべりのたまごやき 寺村輝夫作 長新太絵」です。これまで何十回読んだかしれません。
この本はある国の、ある王様のおはなしです。王様はにわとり小屋にぎゅうぎゅう詰めになったにわとりをかわいそうに思い、にわとり小屋の戸を開けますが、にわとりが飛び出し大騒ぎに。王様がにわとりに追いかけられたと誤解した兵隊たちは犯人探しをはじめますが、みつかるはずがありません。ニワトリ小屋を開けた王様の手には鍵が。
あわてた王様は鍵を捨ててしまいます。ところが、夕食のめだまやきがじゃべりはじめます。めんどりに口封じ「黙っていろよ!」
その王様がめんどりに「黙っていろよ」と口止めする場面は、何回読んでも笑いが出てきて、子どもたちより自分が楽しんでいます。
目玉焼きがおしゃべりを始めるなんて、何て楽しいことでしょう。
今年一年生になったK君は「おばあちゃんの好きな本を読もうか!」と「おしゃべりなたまごやき」を持って私を誘います。3歳下の弟はもっぱら「ノンタン」です。
年令や好みが違う孫たちに本を選んで話してやるのも、ばばとしては大変なことですが、こうして私の好きな本を孫と一緒に楽しむのも最高な時間です。
いつもは「短いお話しを持ってきてね」と言っている私です。
その孫たちの親である息子や娘に小さい時によく読んでやったのが「象のいない動物園」斎藤憐作,木佐森隆平挿絵です。
戦争中、日本じゅうの動物園でたくさんの動物がころされました。空襲で動物園がこわれて猛獣がにげだしたら危険だ、というのが理由だったそうです。そうして象のいなくなった動物園にも、ふたたび象をむかえる日がきます。
戦争でころされてしまった上野動物園の象トンキーの一生と、戦後にそのかなしい事実を知った子どもたちが力をあわせて象をむかえるまでをえがく、実話をもとにした物語だそうです。
この話を読むたびに、私は、いつも途中で同じ所で悲しくなって、声がつまり続きを読むことができませんでした。それでも、途中までだったけど何度も読んでやりました。子どもたちはそれを読む度に「お母さんはここで読めなくなるよね」と言ったものです。孫たちがもう少し大きくなったら、この本も読んでやろうと思います。
子どもであれ、大人であれ、楽しかった絵本、面白い絵本、印象深い出来事。絵本をめぐっての話題は尽きません。
六十代の私の大好きな絵本は「おしゃべりのたまごやき 寺村輝夫作 長新太絵」です。これまで何十回読んだかしれません。
この本はある国の、ある王様のおはなしです。王様はにわとり小屋にぎゅうぎゅう詰めになったにわとりをかわいそうに思い、にわとり小屋の戸を開けますが、にわとりが飛び出し大騒ぎに。王様がにわとりに追いかけられたと誤解した兵隊たちは犯人探しをはじめますが、みつかるはずがありません。ニワトリ小屋を開けた王様の手には鍵が。
あわてた王様は鍵を捨ててしまいます。ところが、夕食のめだまやきがじゃべりはじめます。めんどりに口封じ「黙っていろよ!」
その王様がめんどりに「黙っていろよ」と口止めする場面は、何回読んでも笑いが出てきて、子どもたちより自分が楽しんでいます。
目玉焼きがおしゃべりを始めるなんて、何て楽しいことでしょう。
今年一年生になったK君は「おばあちゃんの好きな本を読もうか!」と「おしゃべりなたまごやき」を持って私を誘います。3歳下の弟はもっぱら「ノンタン」です。
年令や好みが違う孫たちに本を選んで話してやるのも、ばばとしては大変なことですが、こうして私の好きな本を孫と一緒に楽しむのも最高な時間です。
いつもは「短いお話しを持ってきてね」と言っている私です。
その孫たちの親である息子や娘に小さい時によく読んでやったのが「象のいない動物園」斎藤憐作,木佐森隆平挿絵です。
戦争中、日本じゅうの動物園でたくさんの動物がころされました。空襲で動物園がこわれて猛獣がにげだしたら危険だ、というのが理由だったそうです。そうして象のいなくなった動物園にも、ふたたび象をむかえる日がきます。
戦争でころされてしまった上野動物園の象トンキーの一生と、戦後にそのかなしい事実を知った子どもたちが力をあわせて象をむかえるまでをえがく、実話をもとにした物語だそうです。
この話を読むたびに、私は、いつも途中で同じ所で悲しくなって、声がつまり続きを読むことができませんでした。それでも、途中までだったけど何度も読んでやりました。子どもたちはそれを読む度に「お母さんはここで読めなくなるよね」と言ったものです。孫たちがもう少し大きくなったら、この本も読んでやろうと思います。
子どもであれ、大人であれ、楽しかった絵本、面白い絵本、印象深い出来事。絵本をめぐっての話題は尽きません。