おはなしコロボックルの会(3)

「おはなしコロボックル」の会(3)

さくらこ(2018年10月3日)

 第1回目のお話会は、みんなで覚えた手遊び「拍手あそび」をお話会のプログラムに入れ、お話『金いろとさかのおんどり』、『ふたりはともだち』、絵本『せんたくかあちゃん』でした。参加者子ども(0才から3才)7人、おとな14名で21名の参加者。最初にしては沢山参加者がありました。
 1回目の後、館長さんから「私で良ければ英語でお話ができますよ」と思わぬ提案がありました。
 その申し出は大変喜ばしいことでした。館長と共にお話会をするということは、私たちはもちろんの事、図書館での児童奉仕の一環にもなり、職員にとってもまた、図書館利用者にとってもその姿勢が前向きだと捉えることができます。お話会2回目からはじめての英語で語る絵本がプログラムに入りました。最初の館長さんの演目は『はらぺこあおむし』を英語で語り、すぐあとに日本語で、そして次々と青虫が食べていく物をクイズにしながらお話を運んでいくと、子ども達はその大型絵本と英語はわからないけれども楽しそうに次に青虫が食べる物を当てるのです。
 こうして、それ以後4か月に一度は館長さんの英語で語る絵本(紙芝居は職員の方の手作り)がプログラムの一つに入ることになりました。12月のクリスマスのお話会には英語でジングルベルをみんなで歌い盛り上がりました。当初、英語で語るお話は私にとってもお話会のプログラムに入れることの若干の違和感がありましたが、嬉しいプログラムになりました。
 ストーリーテリングは3才位からでないと理解できないと言われています。お話を耳で聴いてそれをイメージするにはあまりに幼すぎるし、内容を想像するだけの生活経験が少なすぎるのです。
 今、お話に参加されている子ども達は、お母さんに抱っこされている子もいれば、3才位の幼い子ども達が殆どです。そのための工夫が必要です。
 言葉はお母さんのお腹の中にいる時から聴いています。言葉を如何に伝えるかを考えると、幼い子ども達には少しのジェスチャーも必要、詩やリズムのあるもので繰り返しのある易しいお話は子どもには解り易い。昔話を子ども達の目をみながらゆっくりお話をする。お話を語りかけるようにしておはなしを繰り返すことが大切ではないかと思っています。
 私たちがこれからから練習をもっと積み重ねて語れるようになった時、初めて参加してくれた子ども達の成長がいつか目の前で見ることができるようなそんな気がしています。
 こうしてみんなで協力し合って、2か月に一度のお話会は現在まで6回開催しました。最近は館長さんの英語で語る絵本も定着して大人気です。お話の参加者は1回目より多く、30人程になりました。最近では私達の会に知人が子ども達にと折り紙を折って下さっています。お話が終わると、それを子ども達に手渡しています。
 そして、1年が経った今、少しずつお話を語っていこうという機運が芽生えつつあります。また、新しく3人が入会してくれました。館内の会員募集のチラシを見ての入会もありました。
 語る者と聞く人の融合があり、お話会を図書館で聴きたいと思って図書館に来られる人々がこれからも増えていくことを願いながらこのお話会を続けていけたらと思っています。