貸出手続き
仲間内のブログ、といってもかなりの人数が参加する、親睦を目的とする組織のだが、私はその運営担当をしている。
こういうブログは、たまに更新されていればいいというものではないのに、寄稿してくれる人は限られ、私は埋め草にする記事をひねりだすのに四苦八苦である。
数少ない寄稿者の一人に、艦船や戦闘機などに関わるエピソードを得意とする私の友人がいて、海賊の話を含めたこれら全般に関する史実について面白いことを書いてくれる。
いつものように原稿を添付した彼からのメールに、次回は潜水艦での「食事とトイレの話」と「軍艦名の話」を書くという予告があったので、それに添える挿絵の準備をしておきたいと思った。
「艦船落書き帳」と題するこのシリーズの原稿は毎回かなり量が多く、運営担当が勝手に決めた権限で(その1、その2などと分割して)掲載日を分けたり、切れのいい所で空行を入れるなどの編集をしているのだが、画像があると多少長い文章でも読む気になり、雰囲気も和らぐものである。
その挿絵が記事に直接関係があるのかないのかを気にするような、やわな運営担当ではないので、図書館から借りた本を参考にして適当に挿絵を作る用意をすることにした。
借りたのは「写真 日本の軍艦」と「艦船名鑑」の2冊。
日頃は古い小説などから旧人を発掘してさしあげたり、「失敗しても我慢して食べれば、どうってことない総菜の作り方」程度の本しか借りない私である。ある日突然このような本をカウンターにさらすのは、いささか気が引ける。
窓口の女性は(でっかい本って重くて迷惑なのよね、と思っているのかも知れないが)、バーコードのみを視野にしてます風である。
本に書き込みがされたり、切り取られたりを防止するために、貸出時に係りの人が本を開いてチェックする方式だと、こういう時につい何か言っておきたい気持ちが生まれるのかも知れない。
「戦艦を2隻ばかり設計してみたいのです。これまでにないような勇壮な名前も考えたいと思いまして」
「すばらしいです。設計は前檣か後檣の先端から始めるといいかも知れませんね」
「ぜんしょうって、何ですか?」
「艦の前方のマストです。先っぽから書けば、途中で嫌になって放り出しても僅かな挫折感で済みます。あ、お大事に」
こういうブログは、たまに更新されていればいいというものではないのに、寄稿してくれる人は限られ、私は埋め草にする記事をひねりだすのに四苦八苦である。
数少ない寄稿者の一人に、艦船や戦闘機などに関わるエピソードを得意とする私の友人がいて、海賊の話を含めたこれら全般に関する史実について面白いことを書いてくれる。
いつものように原稿を添付した彼からのメールに、次回は潜水艦での「食事とトイレの話」と「軍艦名の話」を書くという予告があったので、それに添える挿絵の準備をしておきたいと思った。
「艦船落書き帳」と題するこのシリーズの原稿は毎回かなり量が多く、運営担当が勝手に決めた権限で(その1、その2などと分割して)掲載日を分けたり、切れのいい所で空行を入れるなどの編集をしているのだが、画像があると多少長い文章でも読む気になり、雰囲気も和らぐものである。
その挿絵が記事に直接関係があるのかないのかを気にするような、やわな運営担当ではないので、図書館から借りた本を参考にして適当に挿絵を作る用意をすることにした。
借りたのは「写真 日本の軍艦」と「艦船名鑑」の2冊。
日頃は古い小説などから旧人を発掘してさしあげたり、「失敗しても我慢して食べれば、どうってことない総菜の作り方」程度の本しか借りない私である。ある日突然このような本をカウンターにさらすのは、いささか気が引ける。
窓口の女性は(でっかい本って重くて迷惑なのよね、と思っているのかも知れないが)、バーコードのみを視野にしてます風である。
本に書き込みがされたり、切り取られたりを防止するために、貸出時に係りの人が本を開いてチェックする方式だと、こういう時につい何か言っておきたい気持ちが生まれるのかも知れない。
「戦艦を2隻ばかり設計してみたいのです。これまでにないような勇壮な名前も考えたいと思いまして」
「すばらしいです。設計は前檣か後檣の先端から始めるといいかも知れませんね」
「ぜんしょうって、何ですか?」
「艦の前方のマストです。先っぽから書けば、途中で嫌になって放り出しても僅かな挫折感で済みます。あ、お大事に」