巨勢山のつらつら椿
万博記念公園の「つばきの森」には約 100 品種、 260 本の椿が植栽されている。また服部緑地の都市緑化植物園にも「椿山」と温室内の椿コーナー「カメリアルーム」の2つの椿エリアがある。何年か前までは、季節になると妻とよく訪れ写真を撮った。
我が家の庭の隅でも肥後椿と名前を知らない椿が咲いていた。
椿の花を見ると「巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)ばな巨勢の春野を」(坂門人足、万葉集巻一ノ五四)が口について出る。この歌は大学を出たばかりの新任の国語教師だった先生から中学1年生の頃に教わった。
「つらつら椿つらつらに」という音が心地よく響いたのだろう、直ぐに覚えた。
上下2巻からなる堀内民一の「大和万葉旅行」(角川新書)の上巻にある「巨勢・宇智万葉の道」44「巨勢の春野・巨勢山」では、この歌が最初に紹介されている。 巨勢という地はどこにあるのか漠然と都からそれほど遠くないところだろうと思っていたが、この本には「南葛城郡葛村古瀬を中心とする山峡の地であろう」とある。現在の奈良県御所市の南東部、近鉄吉野線沿線の地のようだ。最寄り駅は近鉄吉野線の吉野口駅だろうか。
そしてこの本には巨勢山の椿について
我が家の庭の隅でも肥後椿と名前を知らない椿が咲いていた。
椿の花を見ると「巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)ばな巨勢の春野を」(坂門人足、万葉集巻一ノ五四)が口について出る。この歌は大学を出たばかりの新任の国語教師だった先生から中学1年生の頃に教わった。
「つらつら椿つらつらに」という音が心地よく響いたのだろう、直ぐに覚えた。
上下2巻からなる堀内民一の「大和万葉旅行」(角川新書)の上巻にある「巨勢・宇智万葉の道」44「巨勢の春野・巨勢山」では、この歌が最初に紹介されている。 巨勢という地はどこにあるのか漠然と都からそれほど遠くないところだろうと思っていたが、この本には「南葛城郡葛村古瀬を中心とする山峡の地であろう」とある。現在の奈良県御所市の南東部、近鉄吉野線沿線の地のようだ。最寄り駅は近鉄吉野線の吉野口駅だろうか。
そしてこの本には巨勢山の椿について
……道のべに群生する椿の花などは、巨勢野を愛する都人士の目にとまり、さかんに歌によまれ、椿の花の名所として、ひろく知られたのである。……古瀬の村の、各社寺境内地や民家には、そのヤブツバキが今も目だって多いのは、むかしの名残をとどめているのだろう。……
と書かれている。
ちなみに万葉集には椿を詠んだ歌が9首あるそうだ。萩 141 首、梅 118 首、桜 50 首に比べて少ない。
戯れに奈良県立万葉文化館のホーム・ページを見ていたら、この歌の歌碑が10ヶ所に建てられているという記事が目に留まった。歌碑が建てられた地は奈良県御所市「阿吽寺境内」は当然のこととして、北は福島県須賀川市の「翠ヶ丘公園」から南は鹿児島県薩摩川内市の「万葉の川筋散策の路」に及んでいることが書かれていた。いずれも万葉植物園とか万葉の森、万葉の道と言った場所に建てられているのだろう。
ちなみに万葉集には椿を詠んだ歌が9首あるそうだ。萩 141 首、梅 118 首、桜 50 首に比べて少ない。
戯れに奈良県立万葉文化館のホーム・ページを見ていたら、この歌の歌碑が10ヶ所に建てられているという記事が目に留まった。歌碑が建てられた地は奈良県御所市「阿吽寺境内」は当然のこととして、北は福島県須賀川市の「翠ヶ丘公園」から南は鹿児島県薩摩川内市の「万葉の川筋散策の路」に及んでいることが書かれていた。いずれも万葉植物園とか万葉の森、万葉の道と言った場所に建てられているのだろう。