滋賀県立図書館見学(2024年11月29日)
(於:滋賀県立図書館)
11 月は運営会議を開催する会場をお借りできない事情もありましたが、滋賀県立図書館のご協力をいただき、同図書館の見学を実施しました。
- 滋賀県立図書館の働き
県立図書館の利用案内によりますと、市民にとっての本とは何かという説明の後に、次のような内容も書かれています。
県立図書館は、県内の図書館を通じて、県内のみなさんに本屋や資料をお貸ししています。みなさんのまちの図書館に必要な本がなくてもあきらめずにリクエストしてください。県内の図書館がその蔵書をお互いに利用し合う仕組みになっています。県立図書館は、各図書館の協力のお手伝いをします。県立図書館は、まちの図書館にできるだけの援助をし、滋賀県がおとなも子どもも自由に本を選び、読書を楽しめ、また必要な資料は必ず入手できる県になるため、働きます。
- 地下の資料室
一般資料室には約 15 万冊の本が並んでいます。そして、地下の倉庫には約 100 万冊の資料が収蔵されています。この倉庫は、1フロアが縦横 50 メートル、 25 メートルのプールが4つ分の広さで、 B1~B4 まであり、今後 20 年間は引き継げる大きさです。県立図書館の資料は、一切廃棄はしないために、歴史ある資料もきちんと保管されています。
- 市町村図書館との連携のための部屋
県立図書館では、各市町村の図書館からのリクエストを受け付けています。その部屋では市町ごとの棚があり、「各図書館に届ける資料」と「使用が終わり、返却された資料」がありました。市町の図書館へは曜日が決まっていて、大津市へは水曜日に届けられます。
年間4~5万冊が物流として県立図書館から市町の図書館に動いています。滋賀県独自のシステムとして、単なる物流のみならず、必ず職員が付き、毎月各市町の司書と実務者同士が交流して、情報交換・相談等に当たっておられるそうです。
- 児童書の充実
2階の児童書の部屋には、たくさんの児童書が置かれていて、利用されています。 1989 年より出版された全児童書を全件購入する仕組みが整いました。それらは、児童書研究室の書庫に年度別に配架されています。その書庫でも一般利用が可能となり、本の展示も魅力ある展示として工夫されています。
- 特色ある資料
- びわ湖を有する県として、水にまつわる資料がたくさんあります。特に淡水資料は豊富です。上下水道をはじめとして、洗濯やトイレに関するものまで幅広い内容です。
- 中国の湖南省との友好協力があり、中国の出版物も保管されています。
- 読書バリアフリーコーナーがあり、障害を持つ人のための読書資料が豊富にあります。
- 子ども図書館サポートセンター
子どもたちの読書充実のために、今年度から「子ども図書館サポートセンター」が県立図書館の中に置かれました。予算がついて、人員の配置もあります。
「子どもの読書を支えていく活動」「子どもたちの調べ学習の支援」「学校図書館を応援していく活動」が始まりました。また、手探りの調査段階だそうですが、子どもたちの読書充実のために支援が始まっています。
[次回の運営会議]