図録は書籍ではない?
広辞苑は図録について「絵・図などを主体として編集した書物」と説明している。これから書こうとしている文章は、美術館や博物館のミュージアム・ショップで売られている展覧会の図録についてである。
私の本棚には「光の天才画家とデルフトの巨匠たち・フェルメール展」「フェルメールからのラブレター展」「開基足利義満600年忌記念・若冲展」「没後400年・長谷川等伯展」の図録が並んでいる。何れも約23㎝×約30㎝×約2㎝の堂々たる書物で、持つとずっしりとその重さが感じられる。
好きな画家の展覧会では図録を買おうという気がチラッと起こるが、いつもその重さと値段の高さにためらい、おおかたのところは絵葉書で間に合わせる。最近では絵葉書すら買わなくなった。理由は簡単である。手元には絵葉書120枚が収納できるアルバムが3冊ほぼ満杯の状態である。絵葉書はもう充分という気になっている。
図録について調べていたら清須市はるひ美術館の高北幸矢館長の文章が目に付いた。そこには「展覧会の図録は書籍ではない」とのタイトルで「図録とは美術館や博物館の展覧会パンフレットのことである」「図録に掲載される展覧会出品の作品については著作権が発生しない」と書かれていた。このことは知らなかった。著作権の対価が不要の分だけ図録は安価に発行できるのだろうが、いかんせん「展覧会会期中に開催場所だけで販売されるため発行部数が限られることになり」結果的に高価になるのだろう。
図録に定価が書かれていないのはパンフレットという性格のためなのだろう。今までの疑問が解けた。
図録は買ったものの内容を丁寧に読んだことはない。作品の部分拡大図を眺める程度である。内容はその時点での最新の研究成果が述べられており、また史料的、資料的な価値は高く、丁寧に目を通せば勉強になるとは思うのだが。
このようなことを思っていたら「展覧会の図録づくり」と題する出版社に勤務する若い女性の文章に気が付いた。曰く「…何年もかけて準備をした展覧会は、会期が終われば無くなってしまいますが、図録は残ります。記録として形に残るのは図録だけと言っても過言ではありません。…展覧会の総合的な記録として、また、展覧会場での感動を追体験するツールとして、図録は最も有用で、大切なものだと考えています」。
ここまで書いて「買っておけばよかった」図録を思い出した。2004年の秋に香川県の金刀比羅宮で開催された「金刀比羅宮のすべて」展の目玉企画である伊藤若冲の障壁画「花丸図」が含まれた図録である。旅行を兼ねて訪れたため荷物になるのを気にし、買わなかったが、今ではちょっと後悔している。
私の本棚には「光の天才画家とデルフトの巨匠たち・フェルメール展」「フェルメールからのラブレター展」「開基足利義満600年忌記念・若冲展」「没後400年・長谷川等伯展」の図録が並んでいる。何れも約23㎝×約30㎝×約2㎝の堂々たる書物で、持つとずっしりとその重さが感じられる。
好きな画家の展覧会では図録を買おうという気がチラッと起こるが、いつもその重さと値段の高さにためらい、おおかたのところは絵葉書で間に合わせる。最近では絵葉書すら買わなくなった。理由は簡単である。手元には絵葉書120枚が収納できるアルバムが3冊ほぼ満杯の状態である。絵葉書はもう充分という気になっている。
図録について調べていたら清須市はるひ美術館の高北幸矢館長の文章が目に付いた。そこには「展覧会の図録は書籍ではない」とのタイトルで「図録とは美術館や博物館の展覧会パンフレットのことである」「図録に掲載される展覧会出品の作品については著作権が発生しない」と書かれていた。このことは知らなかった。著作権の対価が不要の分だけ図録は安価に発行できるのだろうが、いかんせん「展覧会会期中に開催場所だけで販売されるため発行部数が限られることになり」結果的に高価になるのだろう。
図録に定価が書かれていないのはパンフレットという性格のためなのだろう。今までの疑問が解けた。
図録は買ったものの内容を丁寧に読んだことはない。作品の部分拡大図を眺める程度である。内容はその時点での最新の研究成果が述べられており、また史料的、資料的な価値は高く、丁寧に目を通せば勉強になるとは思うのだが。
このようなことを思っていたら「展覧会の図録づくり」と題する出版社に勤務する若い女性の文章に気が付いた。曰く「…何年もかけて準備をした展覧会は、会期が終われば無くなってしまいますが、図録は残ります。記録として形に残るのは図録だけと言っても過言ではありません。…展覧会の総合的な記録として、また、展覧会場での感動を追体験するツールとして、図録は最も有用で、大切なものだと考えています」。
ここまで書いて「買っておけばよかった」図録を思い出した。2004年の秋に香川県の金刀比羅宮で開催された「金刀比羅宮のすべて」展の目玉企画である伊藤若冲の障壁画「花丸図」が含まれた図録である。旅行を兼ねて訪れたため荷物になるのを気にし、買わなかったが、今ではちょっと後悔している。