閃く小太刀の書評
“驚くべき読書量と目利きで知られる”向井 敏さんの「本のなかの本」(毎日新聞社)と「本の船」(毎日新聞社)を、書庫から取り出した。前者では向井さんが好もしい印象を受けた本150冊、後者では自らの好みで選んだ本138冊について1000字弱の文字数で意を尽くした評をされている。
いずれも毎日新聞連載の書評コラムを纏めたものである。
向井 敏さんは開高 健、谷沢永一両氏とともに元「えんぴつ」同人であり、その三者の読書鼎談である名著「書斎のポ・ト・フ」(潮出版社)では、“長槍を繰り出す”開高、“剛剣をふるう”谷沢に対して“小太刀を閃かせる”向井と帯に謳われている人物である。
向井さんの書評は簡潔明瞭にその内容と長所を解説している。私が読んだ幾つかの本についても評がなされていたが、いろんな意味で「実に鮮やか」「上手いなあ」と感心しながら再読した次第。
その中に、清新な名画アンソロジーというタイトルで「世界 名画の旅」(疋田桂一郎ほか、朝日新聞社)が紹介されていた。これはかつて朝日新聞の日曜版で連載されていた記事を集めたものである。美術担当記者以外の記者の共同執筆になるもので、若かりし私も毎週楽しみにし、興味を持って読んだことを覚えている。なかでも朝日新聞きっての名文家と言われた疋田桂一郎さんの文章には、いつかこのような文章を書きたいものだ、と思ったことも思い出した。
約40年後の私が、昔と同じような感興、感慨を覚えるか否かいささかの興味もあり、また幾つかの名画がどのように紹介されていたのかを思い出すために、図書館からかなり重量感のある全五冊を借り出した。
好きな絵、知っている絵に限定し、紹介されている内容を再読するつもりであるが、40年後の私の感想は次週に報告させていただく。
いずれも毎日新聞連載の書評コラムを纏めたものである。
向井 敏さんは開高 健、谷沢永一両氏とともに元「えんぴつ」同人であり、その三者の読書鼎談である名著「書斎のポ・ト・フ」(潮出版社)では、“長槍を繰り出す”開高、“剛剣をふるう”谷沢に対して“小太刀を閃かせる”向井と帯に謳われている人物である。
向井さんの書評は簡潔明瞭にその内容と長所を解説している。私が読んだ幾つかの本についても評がなされていたが、いろんな意味で「実に鮮やか」「上手いなあ」と感心しながら再読した次第。
その中に、清新な名画アンソロジーというタイトルで「世界 名画の旅」(疋田桂一郎ほか、朝日新聞社)が紹介されていた。これはかつて朝日新聞の日曜版で連載されていた記事を集めたものである。美術担当記者以外の記者の共同執筆になるもので、若かりし私も毎週楽しみにし、興味を持って読んだことを覚えている。なかでも朝日新聞きっての名文家と言われた疋田桂一郎さんの文章には、いつかこのような文章を書きたいものだ、と思ったことも思い出した。
約40年後の私が、昔と同じような感興、感慨を覚えるか否かいささかの興味もあり、また幾つかの名画がどのように紹介されていたのかを思い出すために、図書館からかなり重量感のある全五冊を借り出した。
好きな絵、知っている絵に限定し、紹介されている内容を再読するつもりであるが、40年後の私の感想は次週に報告させていただく。