図書館って(1)

図書館って(1)

けふばあちゃん(2017年11月29日)

「にぎわいのある図書館」「課題解決型図書館」「学習室のある図書館」「喫茶コーナーのある図書館」「明るくてきれいな図書館」「町中の便利なところにある図書館」「静かな公園の中にある図書館」「歩いていけるところにある図書館」「新しい本のたっぷりある図書館」「古典から学術書―大学のような図書館」「地域の特色ある図書館」「蔵書の豊かな図書館」「親切な司書さんのいる図書館」「ハローワークのような仕事を捜すヒントをくれる図書館」「起業に役立つ図書館」「児童サービスの行き届いた図書館」「コンサートやワークショップがあって、たのしい図書館」「大きな活字の本のある図書館」「ハンディキャップを持っても使いやすい図書館」「居心地のいい図書館」……
 あなたは、どんな図書館をお望みですか?一体、図書館ってどういうところなのでしょう?何をするところなのでしょう?何のために、どういう人のために図書館はあるのでしょう?
 一部の本好きの人のための図書館でしょうか?勉強したい人のための施設でしょうか?
 私の子どもの頃の図書館は、(近くには県立図書館がありました。)し~んとして、二階の閲覧室は、勉強しているお兄さんでいっぱいでした。
一階の児童室も、岩波少年文庫や難しそうな本や全集がずら~と並んで、近寄りがたい雰囲気でした。でも、宿題の調べものに行くといろんな本があるので、家では分からないことも、調べることができました。だから、ほんの、たまにしか図書館には行きませんでした。
 子育ての時、大津に引っ越して数年たった時でした。浜大津に大津市立図書館ができました。息子三人引き連れて、通いました。自転車の籠にいっぱいの絵本を借りて、いろんな国の昔話、昆虫のこと、宇宙のこと、植物のこと、世界のたべものや生活、…
 おもしろい話、かなしいお話、心に響く言葉、昔のことから、未来のこと、不思議のくにのお話、時間、空間を超えて、子どもたちと一緒に旅をしました。それは、それは、楽しい時間でした。
 結婚した時は、カレーと目玉焼きしか作れない、そんな私が、本を通して、お惣菜からおもてなし料理、お節料理、梅干しから、お味噌作りまで、できるようになりました。図書館のお陰です。子どもの頃の図書館とは違う図書館の発見でした。
 子どもの発達について、病気について、発達心理、教育心理、学習障害、…高齢者の介護、認知症…その時、その時の自分にとっての課題も図書館の本によって、ずいぶん助けていただきました。
 図書館の円形書架の中、隠れ家のようにして絵本を楽しんだ息子。居心地の良い遊び場であり、想像の翼をひろげる場所でもありました。日常の生活に疲れた時、写真集や美術書詩集を借りては、ながめていました。
 これが私にとっての図書館の始まりでした。