手元に置きたい本

手元に置きたい本

muca(2024年12月4日)

 図書館から、バカの壁、超バカの壁、死の壁を借りた。
 私はこれほど有名な本を読んだことがなかったのだが、恥ずかしながらとは言わない。大勢が読んでる本は読む気にならないという、歪んだ矜持みたいなものを抱えているだけだが。損なことも多いがこれも私の悪癖のひとつ。

 養老孟司さんの本は読まなかったくせに、お人柄が好きである。 NHK BS 放送「まいにち 養老先生、ときどき まる」を録画したのを見ていて、養老さんの独白に首肯していることが多い。
 養老さんの著作を読もうと思ったきっかけがこのシリーズなのである。

 これまで読もうとしなかったのは、「バカの壁」というタイトルを、(象徴的な存在としての)何かを批判して付けたものだと勘違いしていたからである。
 こういう先入観や誤解は私によくあることで、これこそ私の頭はバカの壁に阻まれているのだと思う。

 さて、先ずは「バカの壁」を読み始めたのだが、すぐにこれと「超バカの壁」は買っておこうと思った。
 物忘れは年々快調に進展しているのだが、それよりも、借りてきて読んでおけばいいものと、手元に置いておいて、頭に繰り返して刺激を与えるようにしておきたいものがあるということである。

 本はネットで買わないので(効果があるのかないのか知らないが、書店が減少していくのに手を貸したくない)、京都駅近くの大きい書店に行き、店内をひと通り歩いたが新刊書が多いのに驚く。専門書以外、書店で単行本や文庫本を探すことがほとんどなかったからだが、単行本のコーナーのどの棚にも「〇〇新書」という表示がされている。

 これでは探している本が見つかるはずがないと、店員に検索機のあるコーナーを尋ねたら、教えてくれたコーナーには何台も端末機があった。店の中央付近にあったのだから、少しは自力で見当をつけろと反省する。
 著者名で検索したら何ページもあるのに圧倒された。ついに探し当てたら目当ての本は「在庫なし」で、「お取り寄せ可能」にもなっていない。
 仕方なく、不本意ながら帰宅後にネットで注文するはめに。本屋自身が、書店を減少させる原因を作るとは、と憮然としながら。

 2日後に本が配達されてきたので、読み終えていた「死の壁」とともに、借りていた3冊を図書館に返し、今はこの2冊をゆっくり読んでいるところ。