諸橋大漢和辞典の「子(ね)と子(こ)」
年に一度、市の中央図書館で諸橋轍次氏の大漢和辞典にお目にかかる。この辞典についての解説では「親文字5万余字、熟語53万余語を収録した世界最大の漢和辞典」とされている。当初13巻だったが、語彙索引、補巻が出され、現在では全15巻構成となっている。とても重く、図書館の棚から取り出そうとするとかなりの力がいる。うっかりすると床に落としかねない。
年に一度の意味は私が作成する年賀状が関係するがここでは触れない。
今年の干支は「子(ね)」である。諸橋大漢和辞典ではこの「子」という漢字について、驚くなかれ、30の意味がその出典と共に記されている。
最初に書かれているのは「こ」であり、それについて、「(イ)父母の間に生まれたもの。男女に通じて言う」と通常私たちが使っている用例に始まり、「古は諸侯の、親に死別して一年たたないものを子と呼んだ」など、この範疇に含まれる7つの意味が(イ)から(ト)まで細かく分類して説明されている。
干支の「子」については20番目に「(20)ね。十二支の第一位。(イ)方位は北。(ロ)ねの年。(ハ)ねの月。陰暦の十一月。北斗七星の柄が初昏に子の方向を指す月。(ニ)ねの日。(ホ)ねの時。今の、夜十一時から一時まで。(ヘ)五行では水。(ト)獣にあてて鼠」と詳細かつ丁寧である。
その詳細な調査、使用例を含んだ分析と説明に驚いた。本物の学者の仕事とはこのようなものを言うのだろうと感心すると共に頭が下がる思いをした。
そして、最後に(邦)として「こ。女子の名の下に添えて呼ぶ称」とあった。この(邦)は、多分、今まで説明した以外の我が国での使用について述べているのだろうと推測したが、現在のキラキラネームの世に、諸橋先生がご存命なら、この説明についてどのようなご感想をお持ちになるだろうか。この説明を改められるあるいは注釈を付けられるのだろうか。
年に一度の意味は私が作成する年賀状が関係するがここでは触れない。
今年の干支は「子(ね)」である。諸橋大漢和辞典ではこの「子」という漢字について、驚くなかれ、30の意味がその出典と共に記されている。
最初に書かれているのは「こ」であり、それについて、「(イ)父母の間に生まれたもの。男女に通じて言う」と通常私たちが使っている用例に始まり、「古は諸侯の、親に死別して一年たたないものを子と呼んだ」など、この範疇に含まれる7つの意味が(イ)から(ト)まで細かく分類して説明されている。
干支の「子」については20番目に「(20)ね。十二支の第一位。(イ)方位は北。(ロ)ねの年。(ハ)ねの月。陰暦の十一月。北斗七星の柄が初昏に子の方向を指す月。(ニ)ねの日。(ホ)ねの時。今の、夜十一時から一時まで。(ヘ)五行では水。(ト)獣にあてて鼠」と詳細かつ丁寧である。
その詳細な調査、使用例を含んだ分析と説明に驚いた。本物の学者の仕事とはこのようなものを言うのだろうと感心すると共に頭が下がる思いをした。
そして、最後に(邦)として「こ。女子の名の下に添えて呼ぶ称」とあった。この(邦)は、多分、今まで説明した以外の我が国での使用について述べているのだろうと推測したが、現在のキラキラネームの世に、諸橋先生がご存命なら、この説明についてどのようなご感想をお持ちになるだろうか。この説明を改められるあるいは注釈を付けられるのだろうか。